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セイコー シルバーウェーブZ 7123-821 レビュー ‐マリンルック・ラグジュアリー

 

今日は久々に街に出て買い物をしてきました。某家電量販店で以前検討したノイズキャンセリングのイヤホンを色々視聴してみたのですが…いや、技術の進歩は凄まじいですね。付けたとたんにさっと音が周囲の騒音が消えて驚きました。真面目に購入を検討しようと思います。

 

久々に新しく手に入れた時計を紹介します。

セイコーシルバーウェーブ レビュー

 

セイコー シルバーウェーブZ モデル7123-821です。

四辺にビス止めのような装飾がされた様はまるで潜水艦の船窓や潜水服の顔窓のよう。"シルバーウェーブZ" シリーズはどうやらそういうテーマの製品群らしい。どこかにセイコーの説明文が載っていないか探してみます。

 

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このモデルは亀戸セイコーの製品。セイコーの1979年カタログvol.2に載っているのを発見しました。カタログを見るに残念ながらベルトは純正ではありません。翌1980年vol.1では既に削除されており短命なモデルだったようです。ノーチラスとロイヤル・オークを組み合わせたようなデザインで凄くいいのにな。上記二作をデザインした巨匠ジェラルド・ジェンタは初代クレドールもデザインしており、セイコーとの関わりは深いです。おそらくかなり影響を受けていると思われます。

 

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(画像は下記サイトからの引用です。URL:https://www.webchronos.net/iconic/17806/

 

クレドール・ロコモティブ」デザインのオリジナリティはほか二作に引けを取らないと思うのですが、やっぱり価格とブランド力というのは大きいのでしょうね。写真では全て平面ですが実物は材料の質感の差が露骨に出るでしょう。並び立つことは到底できませんが、それでもセイコーがノリに乗っていた頃の作品なので素晴らしい出来栄えのはず。いつか手に取ってみたいです。

 

セイコーシルバーウェーブ レビュー

 

水晶マークの入った時計を入手したのは初めてだったのですが、何これかっこいい。今まで見た旧セイコーマークの中で個人的に一番好きです。シンプルなマークですが「高級品を表すのに余計なものはいらない」という引き算の美学を感じるのです。

 

セイコーシルバーウェーブ レビュー

 

ラグが斜めに切り落とされたかのように傾斜しています。サムライ等でも使われているデザインですが、「ライダーカット」というらしいです。起源はどんな時計なのか気になります。ラグでメリハリをつけることでベゼルのデザインが間延びせず、より強調されています。

 

セイコーシルバーウェーブ レビュー

セイコーシルバーウェーブ レビュー


あとは針が面白いですね。ハミルトンカーキで有名なベトナム戦争期の米軍ミルスペック「GG-W-113」のものと酷似しています。ただ、113がリーフ針に近い形だったのに対して、こちらは棒状になっており注射器のような可愛らしい形状です。陸軍向けの113に対して「海仕様」ということですかね。※訂正 GG-W-113は空軍パイロット向けでした。

カレンダーがデカいのも特徴的です。ミリタリー要素も相まって実用美を感じます。

 

セイコーシルバーウェーブ レビュー

 

裏蓋。スクリューバック式防水仕様クォーツ「シルバーウェーブ」を象徴する部分です。ステンレスケース+TUNAMIマークでシルバーウェーブですかね。由来知りません、どなたかご存じでしたらご教授下さい。薄く平べったいながらも丁度いい厚み。

 

セイコーシルバーウェーブ レビュー

 

現在所有する亀戸製二機。「既存のものを改良するより一から新しく作ってしまえ」というスタンスの亀戸セイコーにはチャレンジャー精神を象徴するかのような奇抜なデザインの製品が多く、つい手堅くまとめた優等生な諏訪セイコーに目が行ってしまうのですが、稀にある大当たりはパズルのピースのごとくガッチリ心をつかみます。今回もそれでした。

 

巷では「カシオーク」が話題ですが、今回はセイコーの「クオーク」のご紹介でした。水晶マークの余りのカッコよさにしばらくオールドクォーツ集めが捗りそうです。OH貯金もしなきゃいけないのにまずいなぁ。物欲はとめどない。

 

 

<追記>

手放すことにしました