ここ数年の正月は友人と鎌倉へ行くのが恒例になっていたのですが、今年は横須賀まで足を伸ばして見ました。三浦半島の最果て、海軍カレーが有名な街ですね。
到着早々行き違いが発生、友人がいる横須賀中央駅まで歩いて向かいます。坂が多くて歩くのキツい!渋谷郊外みたいな歩きにくさです。趣のあるトンネル見つけたので一枚。
無事合流し最初のお目当てである三笠公園へ。世界三大記念艦のひとつ「戦艦 三笠」です。バルチック艦隊を破った東郷平八郎は誰もが知る偉人ですね。写真2枚目の像が東郷氏。
100年前実戦を生き抜いた戦艦が変わらぬ姿で目の前にある凄さ、宗谷もですが神社仏閣でない史跡は貴重です。いつ失われてもおかしくありません。
広いのどかな公園です。1時間に1本の猿島行きフェリーを待って20分ほど散策、往復2000円と高いですが十分に元は取れます。
この旅行の最大の目当てである東京湾唯一の無人島「猿島」です。古くは江戸時代に台場(大砲置き場=戦略拠点)として開発され、戦時中は旧軍の拠点として利用されました。
事前予約制ですがツアーもやっていて島の面白い情報を沢山知ることができるそうです。
島内では明治〜戦後期までの建築その他がそのままの状態で保存されており、まさに時の流れが止まった島。島には近代的な発電所はなく、写真2枚目の明治期の発電所が今も現役で動いています。
なんてことない道すらこの雰囲気。この日曇りでしたがもう少し晴れてればもっと綺麗な景色が見れたかも。惜しいな。
島全体に見られる煉瓦様式ですが同じ島内でも場所によってその積み方が異なるらしく、イギリス式とフランス式が混在する珍しい様式なんだとか。ツアー中に解説してくれるそうで帰宅後に知りましたが、知ってから見るとより印象深くなったでしょうね。
SNS上で有名なトンネル。確かに雰囲気があります。中に入るとまるで「千と千尋」の世界のよう...
和洋折衷の美しさを味わえます。
反対側はこんな感じ。赤煉瓦を覆うように生える草木が誠に幻想的な光景を作り出しています。ジブリっぽさ全開ですが具体的な作品に例えるとなんでしょうね。ラピュタ?千と千尋?それともナウシカ?
台場(だいば)です。見晴らしもよく大砲の設置場所としては良い条件でしょうが幕末は黒船に対しては怒らせるだけとして使われず、旧軍の時代でも本土決戦は起こらず、結局一度も戦場にはなりませんでした。
一周40分ほどの小さな島ですが見所は多く、落ち着いた雰囲気に癒されます。じっくり見れば2時間くらいは楽しめそうです。
三笠公園へ戻って艦内見学。入場料がかかりますがこれを見ないで帰る手はないというぐらい、魅力たっぷりな場所です。私はどうやら船好きなようです。
艦内地下は資料館になっており、じっくり見ようと思うとここも2〜3時間かかるでしょう。ここと猿島に行くだけでも横須賀旅行は十分良い旅になると思います。歴史の勉強のやり直しにもなる大変楽しい時間でした。
スタンプラリーがあり全部集めると景品が貰えます。私はカレンダー当たりました。
気づけば夕方。ぜひとも海軍カレーは食べて帰ろうとお店を調べたのですが土日だからか有名店はどこもやっておらず、どこかないかと足を運んだのがこの「ドブ板通り商店街」。スカジャン発祥の地だそうでお店が数軒ありました。
海軍カレーを称するお店、あるにはあったんですが店構えにあまり心惹かれず...歩き疲れた我々はバーキンでhamburger。米軍の街だからある意味正しい?
↑米軍基地です。横浜や川崎みたいな騒がしさを想像していましたがゆっくりと時間が流れる海辺の街、という感じで良い意味で意外性がありました。なんというかこう、スカジャン発祥の地ってことでヤンキーの闊歩してそうな、歌舞伎町をマイルドにしたようなの想像してたんですが...
最後に電源が切れて撮影できませんでしたが帰りに寄った「ヴェルニー公園」という所の夜景が素晴らしかったです、ライトアップも良い仕事してました。少し分かりづらい場所にありますが帰りがけにぜひ立ち寄るべき場所です。
今度来たらカレー食べたいです。
ご覧いただきありがとうございました。