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セイコーのブランドまとめ<後編>

 

ときちけです。前編後編で済むかと思ってたこのシリーズも3記事め。ブランドの数が想定外に多く、3分割になってしまいました。海外展開のみのブランドを含めると本当はもっとあるのでしょうね...改めてセイコーという企業の層の厚さが分かりました。不況で各社グループ化していくなか単独で生き残っているのは伊達じゃない。

 

前置きはこれくらいにして、記事の内容に入ります。今回はセイコーの最上ラインを担う3ブランドの紹介です。そもそも記事のきっかけが「ガランテ」がどんなブランドなのかを知りたい、というところから始まったのでようやくの紹介です。それでは。

 

<GS>

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(画像はグランドセイコーHPからの引用です。URL:https://www.grand-seiko.com/jp-ja/collections/sbgx319

 

グランド・セイコーいまや日本人なら誰でも知ってる高級時計ブランドとなりましたね。日本人が思い描く高級時計といえば一昔前までロレックス・オメガ・タグホイヤーの三強だったそうですが、近年はGSを加えた4強となっているようです。セイコーブランディングの芽が出始めているということですね、まずは国内から。いまさら私ごときが語るようなことはありませんが、一応簡単に説明します。

2017年セイコーの最高級ブランドとして独立。グランドセイコーのラインナップはクォーツ・機械式・スプリングドライブ(SD)の3種類から。価格は左から順に高くなります。人気なのは意外にも一番安い価格帯のクォーツモデルのようです。機械式・SD共に大変な手間がかけられた美しい製品なのですが相応に高額であり、同程度の価格帯にはスイス名門製の強力なライバル機が多数存在します。高級時計はスイスブランドという認識はいまだ根強く残っているようです。

しかし安いとはいっても世界で初めてクォーツ腕時計を製作したパイオニアの最高級クォーツ、売れない理由がないですね。凄まじく凝ったつくりですので、興味のある方は「9Fクォーツ」で調べて見て下さい。画像はクォーツモデルのSBGX319。

 

クレドール>

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(画像はクレドールHPからの引用です。URL:https://www.credor.com/lineup/detail/?no=GBAQ977

 

ドレスウォッチ・ジュエリーウォッチの最高級ラインとして、GSに続き2019年に独立。ブランドとしては1974年に発表された「特選腕時計」の商品群をグループ化したことが始まりのようです。日本の美を凝縮させたデザイン」を掲げており、彫金や装飾に重きを置いた製品が多く、GSの比較的シンプルなデザインとは好対照です。

2016年にはセイコー初のトゥールビヨン機構を搭載した時計「FUGAKU」を発表したりしてます。トゥールビヨンの製作には大変な技術力が必要だそうで、一度捨てた技術をここまで引き上げたセイコーの努力と執念が窺えますね。セイコーは精度や緻密さに関してはどんなブランドよりも優れているかもしれませんが、こうした芸術性の強い、ある意味合理的ではない複雑な仕組みや機構などは苦手な印象でした。

画像はGBAQ977というモデル。装飾の多いこのブランドの中からあえてこれを選んだ理由は2つ。最高級ドレスウォッチといったらやっぱ二針時計でしょ!というのと、シンプルな分GSとのコンセプトの違いが大きく表れるのではという考えから。皆さんはどう思いますか?

 

<ガランテ>

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(画像はガランテHPからの引用です。URL: http://www.galante.jp/

 

ようやくの登場ですガランテ。

これを書きたかったんだヨ!!

ブランドの設立は2005年。「GS」「クレドール」に続くセイコーの最高級ラインとして誕生しました。ラインナップは機械式とSD。ガランテに関しては他の2つと違いブランドが独立しているという情報は見当たりません。最高級ラインで唯一"SEIKO"の文字が刻まれていますし、おそらく独立はしていなかったのではないでしょうか(現にGSは独立後SEIKOロゴを入れてません)。

一目でわかる独特なフォルム。最初見たとき「なんじゃこりゃ」と思いましたが、慣れてくるとオリジナリティのあるいいデザインではありませんか。好き嫌いの分かれるデザインですが、私は好きです。ただ押しが強すぎてよほどエキセントリックな人でないと似合わなそうなところがやっかいですが。これをあのSEIKOが作っていることそれ自体がもう冒険ですね、絶対イメージに合わんもん。でも僕はこれにGOサインを出した勇気を大いに讃えたいです。今の時代は特に、素晴らしい。

特徴はラグから張り出した4つの円柱とラグジュアリー感満載の派手なデザイン。モデルによっては更にゆがんだ秒針が加わります。大きさやコンセプト的にシチズンカンパノラ」に対抗したのかなぁと思ったのですが、価格帯的にいくらでもライバルがいそうなので偶然ですね。間違いなく人を選ぶとは思いますが、一度見たら忘れない強烈な個性を持ってます。画像はSDモデルのSBLA067。

 

 

というわけで三回に渡ってセイコーブランドの紹介をしてきましたがこれでおしまいです。ガランテは自分は似合わないと分かっていても僕の評価は高かったんですが、残念ながら2020年9月をもって廃盤の憂き目にあうことが決定しました...人を選び過ぎたんでしょう、でも類を見ないデザインなので本当に惜しい。

中身について語れていないので所詮モグリの記事ですが、やはりガワというのは時計の販売において最も大事な要素だと思います。ガワの個性の強烈さだけとってもガランテは素晴らしい時計です。ガランテをお持ちの方はどうぞ永く大切になさってください。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。