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時計中心の趣味日記。

G-SHOCK DW5600"スピード"レビュー ‐初代のDNAを受け継ぐ永遠のロングセラー

 

最近デジタル時計への興味が再燃してます。

 

現在手持ちのデジタル時計は4つ。

 

・カシオG-SHOCK DW5600(スピード)

・カシオG-SHOCK DW5750(スティング)

・カシオG-SHOCK GW5500(G-SHOCKⅡ)

・カシオスタンダード     F91w

 

今日はDW5600、スピードモデルを紹介します。

gショック スピード

 

真ん中のモデルがDW5600、通称"スピード"です。名前の由来は1994年公開の映画「スピード」劇中で主役のキアヌ・リーブスが着用していたことが由来です。これは彼の私物であったといわれています。ナイスキアヌ。しかし彼が着けているのは1987年発売のDW5600-Cであり、現在入手できるのはマイナーチェンジされたDW5600E-1です。したがって厳密には"スピード"モデルではありません。

スピードはとても面白い映画なので未見の方は是非見てみてください!走行中の乗り物が舞台のアクション映画は基本外れがないと思います。スピードの元ネタといわれる「新幹線大爆破」や最近のものでは「新感染 ファイナル・エクスプレス」なんかもおすすめです。

 

話が逸れました。

gショック スピード

 

正面からの写真。輸出用モデルなので200m防水表記ですが、実際は20気圧防水です。このモデルは基本的に初代G-SHOCKのデザインをそのまま踏襲しています。色使いや角の形状など細部には微妙な違いがあるのですが...大きくてゴツゴツしたイメージの強いG-SHOCKの中でもこのモデルは横幅44m程とまだ常識的な大きさで、袖にもしっかり収まります。逆にこれが本来の大きさだともいえますね。

 

gショック スピード

 

ベゼルが鍛造ケースではなくウレタンでおおわれているからか、着用すると想像以上に小さく見えます。スッキリとしたスマートな印象です。

G-SHOCKの中で最安のモデルでもあります。電池式。ソーラー電波モデルは特殊な液晶のため視野角が狭いので、個人的には電池式が好きです。

 

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初代G-SHOCK

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G-SHOCK全てに共通していえる特徴ですが、純正ウレタンベルトは常にたわんでいるので平らに置くことができません。なので結構収納場所に苦労します。ベルトを換装すれば解決しますが、G-SHOCKはベルトも衝撃吸収機構の一つなので賢明ではありません。

液晶が少し奥まった位置にあるのがお分かりいただけるでしょうか。これがG-SHOCKの耐衝撃性の秘密です。ムーブメントの各頂点4つを点で支えることでムーブメントを"浮かす"この中空構造が驚異的な衝撃吸収性能を実現しています。これは脳を守る人体の仕組みと同じもので、一見なんてことことないですがコロンブスの卵的発想の偉大な発明だと思います。

 

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右上に"3229"の文字が。

 

裏蓋は4点ビス留め方式です。この時計はアウトドアでガシガシ使う用途が多いので防水性が少し不安ですが、カシオの時計は恐ろしく頑丈なので問題ないのでしょう。カシオは四角で囲われたナンバーがムーブメント番号ですので、この時計は"3229"というムーブが使われているようです。ちなみにこれはDW5750、スティングと同じでした。おそらく低価格帯のG-SHOCKは全てこのムーブメントが使われているのだと思います。

 

gショック スピード

不良品ではありません。

 

 電池式モデルは左上の操作ボタンが陥没していますがこれは誤動作防止のための仕様です。このボタンは時刻変更時に使用されるため押し間違いのないよう1段低く設計されています。

  

デジタル時計は機械式やアナログクォーツに比べ圧倒的に製品としての寿命が短く、残念ながら使い捨ての道具という性格が強いです。G-SHOCKなら10年前後でベゼルが崩壊、本体もせいぜい15~20年といったところ。しかしF-91wやこの5600などは例外といえるのではないかと思います。まったく同一の製品が継続的に作り続けられているからです。

 

工業製品というものは通常同じ製品が作り続けられることはありません。商業的な失敗、会社の倒産、改良、希少性を上げるためなどその理由は様々ですが、ロングセラーとして定期的に生産され続ける製品はごくわずかです。そこに至ることができるのは流行に左右されない普遍的な価値を持つと認められたもののみ。

 

夜間に撮影したので暗めです。すみません。

 

この時計は1996年のマイナーチェンジ以来25年間、何の改良も加えずに販売されています。たとえ将来カシオという会社が倒産したとしても、この時計の商標権は買い取られ、どこかで作り続けられるでしょう。コンバースが倒産した後もオールスターは作り続けられているように。この時計はそういう類まれな価値を持ってます。

 

同じものでなくとも寸分違わぬ形、性能のものを使い続けることができる。ある意味ではこれも「一生ものの時計」の形の一つではないかと考えます。勿論何かの拍子であっけなく生産が中止される可能性もあります。ですがその可能性も含めこの時計がどんな運命をたどるのか、これからも手元に置いて確かめたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

<参考文献>

G-SHOCK PERFECT BIBLE 2011」67頁 学研 2011  (私物)