当面の間大学の授業はZOOMというアプリを使った遠隔授業という形に決まりました。早速導入して友人たちとZOOM飲み会というものをやってみたのですが、いやー😅言語化が難しい何かによって会話が進まず、後半は気まずい沈黙の中でハァとかふぅとか言ってビール飲むだけの地獄でした。コミュ障なんです。
今日はG-SHOCKに並ぶカシオのもう一つの顔といえる製品、カシオ F-91wのレビューをしていきます。
正直、そんなに書くことはありません。なぜかというと、この時計単体のためにわざわざWikipediaが記事を設けているからです。こいつはけっこう凄いことですよ。逸話に事欠かないあのスピードマスターですら日本語版の単独記事はありません。他のカシオ製品だとデータバンクも記事がありますが、データバンクはカシオが展開するカリキュレーターウォッチの総称(愛称?)であり、特定のモデルのみを扱った単独記事はF-91wくらいのものでしょう。熱烈なカシオファンの仕業か?
↓F-91wについての記事
https://ja.wikipedia.org/wiki/Casio_F91W#cite_note-news3lv-1
外観はザ・デジタルウォッチといった趣のシンプルなつくり。大抵のホームセンターで¥1000で買えます。「どこでも手に入る」これがこの時計の最大の特徴です。使用ムーブメントは液晶クォーツムーブメントQW-593。カシオの自社ムーブメントと思われます。同価格帯のデジタルウォッチには殆どにこれが使われています、おそらく世界一生産された腕時計ムーブメントでしょう。ボタン操作で24時間表記にも変更できます。
斜めからの視認性も抜群です。時計機能のほかアラーム、ストップウォッチ機能が使えます。ボタンも押しやすく操作性は良好です。10気圧防水ですが頑丈性・防水性能も折り紙付き。後述するほか、イギリスでは20年土の中に放置され発見された際たった7分遅れで作動していたという逸話があります。また液晶反転などのカスタムも比較的簡単に施せるようで、メルカリなどで+¥500~1000でよく売られています。当然ながら保証はありませんがまず使うことはないので問題ありません。
アウトドアにおいてこの時計はG-SHOCKよりも使用率が高いです。¥1000という安さと耐久性ももちろんですが、最大の理由は薄さ。指を横にした状態よりも薄いと言えばお分かりいただけるでしょうか。軽さについても付けていることを忘れるほどです。実用品とはいえG-SHOCKもやはり¥5000~と高いですし、見栄さえなければ実は求める機能は全てf91wが満たしてくれます。まさにコスパの化け物。
デザインも大変優れています。一見チープな印象ですが、正面から見るとボタン配置や画面の縁取り、ケース(外周?)の八角形の形状も綺麗です。dw5600もそうですしカシオは八角形が好きなようですね。Wikipediaの説明画像がとにかく良く撮れていてこの写真はそれを真似たものですが、いまいち魅力が伝わらない?
裏蓋。現行G-SHOCKと同じく4点ビス留め方式です。簡易な方式ですが防水性に問題はありません。タイ製のようですね。カシオの製品は四角の中に書かれた数字がムーブメントの品番になります。なのでコイツは"593"。
(↑クリックで動画再生します)途上国ではこれにすら偽物が存在するので、正規品は偽物対策として右下ボタン長押しでCASIO表記を表示できるようになってます。これの何が対策なのかよく分かりませんが、デジタルに文字を表記するのは高度な技術なんですかね。
唯一残念なのが夜間の視認性。流石にこの価格だと仕方ないですが、照明はLEDライトではなく豆電球が装備されています。ボタンを押している間だけ光る仕組み。ですが明らかに光量が足りず、うすぼんやり光るだけで視認性は悪いです。ですがこれですらミリタリーウォッチとして考えると優れているのかも...(下記)
この時計はあのウサーマ・ビンラディン率いる「アルカイーダ」が爆弾製造に用いる時計として大変有名です。単純な時計としての使用ももちろん、爆弾の起爆部にこれを用いるのだとか。ビンラディン自身が着用している写真もあります。そのせいでアメリカではこの時計を着用しているだけで当局に"要注意人物"として目を付けられるそうです。(※本当です)安くてかつ大量に調達でき、頑丈で時計としての信用性はこれ以上ないほど高い。皮肉にもこの時計の優秀さを証明しています。
¥1000でこれほどのストーリーを持つ時計、二つとないですよ?(誰に語るんだ😓)興味があれば是非。安くていい時計です。
最後までご覧いただきありがとうございました。