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オリエント サザンクロス レビュー -世にも珍しい逆回転時計

オリエント サザンクロス レビュー

今回紹介するのは過去に所有していたオリエント サザンクロスです。自分にとっての初オリエントでした。初の金時計でもあります。

オリエントといえば奇抜なデザイン。「万年カレンダー」「キングダイバー1000」「グランプリ100(64)」は三大変態時計として名高いですね。かと思えばCAオリエントやキングダイバーみたいな正統派にカッコいい時計も作れるよくわかんないメーカー。今回のサザンクロスは間違いなく「正統派」の変態時計。

オリエント サザンクロス レビュー

この時計の最大の特徴はなんと言っても「逆回転」時計であること。文字盤も針の動きも逆。竜頭の回す方向だけは普通の時計と同じですが。作動の様子はインスタに挙げてあるのでお時間があればぜひご覧ください。針が逆向きに動く様子は面白く魅入られます。

文字盤のデザインはエルメスやコーチに似たデザインが存在するので、パクリ大いに影響を受けていると思われます。実物は流れるような書体が大変美しく、金色との相性抜群。良いデザインだと思うので他のメーカーでも(他の時計でも)採用されればいいのにと思ってしまいます。

オリエント サザンクロス レビュー

裏蓋には何故かオーストラリアとシドニーの地名がある。調べてみたらサザンクロス大学ってところがあるみたいですね。一般には南十字星って言ったらオーストラリアなのかな?

自分がサザンクロスって聞いて想像するのは帝王の体を持つあの人ですけどね。思えばこの時計も通常と逆配置だけど、もしかして本機の由来って...実際に過去には内臓逆位を抑制する遺伝子に「サウザー遺伝子」と名付けた聖帝軍科学者がいます。

300本限定なのでシリアルNo.があります。

 

オリエント サザンクロス レビュー

通常と動きを逆にするのは針を付け替えるとか時計を90℃傾けるとかで解決できる課題ではないので独自のムーブメントを使用している筈ですが、いたって常識的な厚みです。ケースの形状やアラビア数字の書体も大変バランスが良く、ただの面白い時計で終わっていません。手間がかかってます。

 

最も以外かつ強みだと感じたのは服装を選ばなかった点。カジュアルにもワイシャツにもピッタリ嵌りました。主張の強さは全くなく本当にさりげない。お洒落かどうかは人によって意見が分かれる(というか大抵の人は爺臭いって言うと思う)ところでしょうが、自分の中の金時計に対する「成金臭い」「派手で下品」といったイメージがひっくり返りました。この時計の逆回転や斜めの文字などのおちゃめな要素が「ハズし」として堅苦しさを取り去っていた可能性もあり、そうであればますます良い時計だったと感じます。

 

大変気に入った時計でしたが、限定品であり、特に扱いが丁寧だとは言えない自分の下では遠からず傷んでしまうだろうことがもったいなく感じ「時間と手間をかけて大切にしてくれるコレクターの元にあった方がいいのではないか?」そう思って手放しました。無論コレクターの手に渡るとは限りませんしコレクターはもっと完璧なコンディションのものを求めるのかもしれませんが...

 

金時計という自分の中の新たな扉を開いたモデルでした。