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セイコー ロードマチック5601-9000レビュー -ロードマチックの異端児

 

最近「ミューゼオ」というサイトを知ったのですが、自分のコレクションを写真付きで紹介文を書き、デジタル上に自分だけの博物館を作ることができるようです。収集欲を満たすにはピッタリかもしれませんね。無料で作れるようなので今度やってみます。

 

前回(3日前ですが)の宣言通り、今日はロードマチックのレビューをします。

セイコー ロードマチック ブログ

 

セイコー ロードマチックは1968年発売の自動巻き腕時計です。諏訪セイコー最後期の自動巻きムーブメント56系を搭載しており、手巻き機能もついています(非推奨)。56ロードマチックは56系機械そのものの薄さに加えてワンピースケースを採用したため極めて薄く、裏蓋の無い防水性の高さもあって現代でも実用レベルの高い性能を誇ります。

 

ロードマチックはノンデイトモデルの2種類を所有していまして、こちらは全数字ダイヤルのモデルです。以前に一度記事にしています。この時はアラビア数字ダイヤルについての考察をメインに書きました。

 

全数字にもインデックスが植字(別パーツを接着)かプレス(機械で焼き付け)の2種類あるようで、そう考えるとノンデイトは全部で3種類といって良いかもしれません。より手間がかけられているのは植字のほうで、プレスのものよりも価値が高いです。

私のはプレス仕様です。プレスでも裏から押すのでしっかり立体感はありますが、植字はより輪郭がはっきりしていてシャープに見えるようです。

 

セイコー ロードマチック ブログ

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風防は平面のものが採用されています、おそらく純正品。プラ風防に多いドームガラスとは違い、端がカーブで見えなくなることもありません。視認性の高い実用的なタイプだと思います。ドームガラスのレトロ感も捨てがたいのですが。

 

セイコー ロードマチック ブログ

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ベルトを外すとこんな感じ。しずく型の「セイコースタイル」王道のデザインですね。文字盤は白味が強く晴れていると青っぽく見えます。

このモデルの最大の特徴ともいえるワンピースケース。裏蓋が無いので水の侵入がありえません。とはいえりゅうずからは入ってしまうのでパッキンの定期交換は必須です。それでもアンティーク時計の中では大変実用的な時計であることは確かです。

 

セイコー ロードマチック ブログ

 

こちらはバーインデックスのモデル。よくある普通の時計に見えますが、実はこういうオーソドックスなデザインをチープに見えないようにするのってかなり難しいのです。探すとなかなかありません。こちらもワンピースケースなので実用性は抜群です。全数字よりも着けていく場所を選ばないので重宝します。

 

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断言はできませんがこの2種類は文字盤デザインの違いだけで機械・ケース・針は同じものです。文字盤の違いだけなのに結構雰囲気が異なります。

 

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純正のライスブレス仕様。いかにも三針時計といったドレスライクな雰囲気が大変良いです。全数字ダイヤルに最高に似合うベルトなのですが、どうやら全数字は元々は皮ベルト仕様でバーインデックスの方の純正ベルトのようです。逆じゃないのか。

※訂正:全数字の純正ベルトも同じライスブレスのようです。カタログで確認しました。

 

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置いただけですがNATOベルトにするとこんな感じです。左は微妙にミリタリーっぽい雰囲気が出てますね。全数字+NATO=ミリタリーウォッチという認識は極端でしょうか。汗をかく夏場なんかはおすすめです。

 

セイコー ロードマチック ブログ

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革ベルト仕様だとこんな感じ。完全にビジネス用途の時計だけあってステンレスベルトに負けず劣らず似合っています。特にバーインデックスの方はこちらのほうがしっくりくる気がしますね。ライスブレスだと冠婚葬祭には使えないですが、これならそういった用途にも対応できそうです。汎用性が高いのはこちらですね。

 

というわけで今回はロードマチックの紹介でした。どちらも場所を選ばず現役で使える素晴らしい時計なのですが、本来56ロードマチックのアピールポイントは日・曜日送り機能を世界で初めて搭載したこと。今では当たり前のこの機能は56系から始まりました。ノンデイトモデルはこの最大の見どころを潰してしまっているいわば「異端児」なわけです。使いやすさはノンデイトが抜群なのですがね。

いずれは通常のデイデイトモデルも入手したいと思っています。56系の凄さについてはまたその時に。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。