今日紹介するのはセイコーロードマチック 5601-9000 アラビア全数字モデルです。
ベルトはバンビの18㎜革ベルトを付けてます。この時計はSKX007(ボーイ)の次に手に入れた時計でコレクションの中でも一番のお気に入りです。
僕は昔からアラビア全数字の文字盤が好きで、試験で使うのもいつも全数字の時計でした。視認性がいいからというのはもちろんですが、「緊張状態下では普段では考えられないようなミスをしでかすやも。バーインデックスの時計では読み違いが起こるかもしれない。」なんて過剰な心配が一番大きな理由です。転ばぬ先の...ってやつですね。
この時計には実際に所有していないと分からない魅力がいくつもあると思います。38mmの丁度良い大きさ、ワンピースケースの防水性能の高さ、振ればすぐに動き出す巻き上げ性能の高さ...とりわけ文字盤の美しさは特筆に値します。
絹目の文字盤や文字の配置、形状などによる視覚効果でしょうか。時計への造詣が浅いので専門的な説明は何ひとつできませんが、どの角度から見ても上品な雰囲気に包まれています。おそらく細部まで緻密に計算されたデザインなのでしょう。
現行時計は全数字ダイヤルが極端に少ない印象です。こんなに美しい時計を作れるメーカーがなぜ?世の中的に全数字は古臭いということなのでしょうか。確かに僕もある種の古臭さに惹かれているところはありますが...あるいはバーの方が生産が楽だから時計メーカーの販売戦略で、てことはないか。
この時計は使えば使うほどに気に入ってしまう困ったやつです。実用性に優れかつ上品、僕の理想の時計です。愛用する方が多いのも頷けます。新しいのが欲しくなるたびにこの時計を見て「こんなにいい時計があるんだからいいじゃないか」と自分に言い聞かせるのですが、それはそれで別。欲しいものは結局買ってしまうんですね。それでも文字盤見てうっとりしてると、また一層この時計が好きになってしまうのです。
〈追記〉
ネットで、全数字の文字盤が少ないのはデイデイトとの相性が悪いからではないかという意見を目にしました。考えてもみませんでしたが確かにそうかもしれません。それにしてもスマホがあるのに曜日表示必要でしょうか...便利なもので溢れている今だからこそ、機能を減らして時計の美しさを追求しても良い気がするのですが。