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魅惑のアンティーク・ライスブレス

 

今日はこちらの紹介をしたいと思います

アンティーク時計 ベルト おすすめ

 

ロードマチック!

"ベルト"です。このモデルの純正品。

 

長年の使用により経年劣化独特のアジが出たアンティーク時計には、新品のベルトを付けてもどことなく違和感を感じてしまう物も多いです。他にもオールドで多い幅18〜19㎜のベルトはなかなか見つからないという問題もあります。革ベルトがだいたい解決してくれる悩みではありますが、そこは皆さんどうしても金属ベルトを付けたい時計もお持ちのはず。

このロードマチックのベルトは安価で手に入りそこそこの高級感と汎用性の高さという利点から色々なアンティーク時計に流用される人気者です。

 

幅18mmですがラグ幅19mmの時計にも違和感なく装着できます。いわゆるライスブレスと呼ばれる中央に細かいコマがメッシュ状?に配置されたデザイン。かっこいいんですよこれ。室内よりも屋外で映えるベルトだと感じます。コマ同士の隙間が大きいので通気性もよく、可動域も広いです。けっこう曲がります。

 

アンティーク時計 ベルト おすすめ

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ベルト上部

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ベルト下部

 

通気性の良さが理解できるかと思います。真ん中の中コマひとつひとつの造詣もしっかりしています。年代物なので流石に近くで見ると錆びやこすれが目立ちますが、遠目から見ればまったく気になりません。アンティークの雰囲気を損なわず、時計に華を与えてくれます。

バックルは三つ折れ型でLMの表記があります。これも面白いですね。手巻きのロードマーベルも頭文字はLMなのに、ロードマーベルをLMと表記しているのは目にしたことがありません。何か理由があるのでしょうか。

バックルの調節穴は5つです。僕は細腕ですがそれでも一番緩い状態の次の位置でちょうど良いくらいなので、ダボダボで時計が遊んでしまうことはないです。

 

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裏側からもLM文字の凹凸が確認できる

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コマ調節のためのピン穴がありません。反対側も同じ

 

側面からの写真です。軽いので巻き板なのか無垢なのかは分かりませんが、少なくとも傍目には無垢に見えるほど側面は綺麗に仕上げられています。

先ほど細腕だからと心配する必要はないと書きましたが、問題なのは腕が太い方。横からの写真を見るとお分かりいただけると思いますが、コマの調節ができません。時計店の方もそうおっしゃっていたので間違いないかと思われます。ですがこのベルトには後述するアレが付いているので心配は不要かもしれません。

 

 

伸縮調整コマ!

画像が暗くて申し訳ありません。僕には不要なので取り外して保管してます。裏側に板が収納されていて、ダイビングのときウレタンベルトが水を吸って伸縮してくれるみたいに、必要な時に伸びてベルトの破損を防いでくれます。これがあればとっさに手をついても大丈夫!

ただ、僕が入手したベルトには初めから付属していましたがこれが最初から仕様で付いてくるものなのか、それとも前オーナーがカスタムで組み込んだものなのか、他の出品やオーナーの方の記事を見ても分かりません。ご存じの方いらっしゃいましたらどうかご一報お願いいたします。

 

アンティーク時計 ベルト おすすめ

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はてなブログは動画貼れないんですね...知りませんでした。画質荒いですが画像でご覧ください。手を離せばばねの力で戻ります。あまり伸びていないように見えますがちょうど2コマ分伸びてます。

 

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これが・・・

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みょーんと伸びる!

 

弓管が曲者です。このベルトに限らず、弓管て小さいパーツなのにラグと形状が合わないだけで時計に付けられなかったりかっこいいベルトなのに不格好になってしまったりと大変ですよね。おまけにこのベルトの場合は先端部分が四つに分かれているので弓管の流用ができません。弓管付けないとベルトが左右に揺れてしまって安定しませんし残念ながら弓管は必須です。

ばね棒を通す曲げ板部分が四つに分かれているので強度が少し脆い気がします。一つでも曲がるとばね棒が通らなくなることがあるので繊細な部品。

 

アンティーク時計 ベルト おすすめ

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裏側はこんな感じ

 

ついでにもう一つ。このライスブレスには非常にまぎらわしい類似品が存在します。知識のある方は間違える事などないのかもしれませんが、自分はひっかかってしまいました...¥3500ナリ。他の出品を見る限りおそらく亀戸52系モデルの付属品だと思うのですが、こちらもバックルにLM表記があることが見分けるのを難しくしています。ご参考までに写真をいくつか。

 

アンティーク時計 ベルト おすすめ

アンティーク時計 ベルト おすすめ

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こうして並べてみると一コマの大きさが違う?バックルの形状が異なるように見えますが、コマの厚みの違いによるもので同じものです。やはり一番大きな差は中コマの形状ですね。しかしこれを遠くからの写真や不鮮明な写真で判別できるでしょうか。もっと拡大してみます。

 

アンティーク時計 ベルト おすすめ

 

拡大すると中コマの形状が違うのがよく分かります。類似品の方は細かい縦線が無数に彫られています。他にも弓管がストレートエンドであるという違いもあります。が、弓管を外した状態の画像を出されることも多いです。このライスブレスは人気なので確信犯的にやっている気もしますが...この弓管は残念ながら56系ロードマチックノンデイトにはラグ形状の関係で取りつけられませんので、純正品を探して落札したのに取り付けできない!なんてことに。はい僕のことです。

ちなみに写真の弓管のゆがみは何とか取り付けようと格闘した跡。ちょっと曲がってしまってます。

 

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もう一つ、こちらのベルトにはコマ詰めのためのピン穴があります。ただ側面からの写真が手に入るかというとこれも微妙。

 

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今回は時計本体ではなく初めてベルトの紹介をさせていただきました。

このライスブレスは外観的にも機能的にも優れた逸品で、僕も手にしてからその良さを存分に堪能しております。折を見ていくつかストックしようと考えているほどです。まだお持ちでない方は是非。

 

最後までご覧いただきましてありがとうございました。