セイコーオンライン修理の受付から修理完了まで
実に4か月ぶりの更新です...サボり癖ェ...
今回は所有するセイコーのダイバーズウォッチ、SKX007(ボーイ)が動かなくなってしまったので初めての修理に出してみました。先人たちのありがたい情報を見るに7S~6Rあたりの時計はムーブメント丸ごと交換のようなので、
「セイコー5の最安値モデルから自分で移植したほうが安いか?」
「民間の修理業者に出した方が安いか?」
などとあれこれ悩みましたがメーカーからのお墨付きが得られるのだから多少高くても価値はあると思い、セイコーサービスセンターへ修理のお願いをしてみることに。
途中経過を撮っていないのでいきなり完了画面ですが、サイトも見やすく分かりやすく作られていて特に迷うことはないかと思います。防水検査の選択画面がありませんが、防水機能のある時計についてはOH料金に防水検査の費用も含まれているようです。
配送発送共に佐川急便(変更不可)でクレジットか代引き支払い。私のボーイは税込みで¥15620。同じ7S26ムーブメントを積んだセイコー5が¥8000台で買えることを考えれば割高ですが、私は修理できるうちはメーカーに出したい。
何日かするとこんな箱が送られてくるので時計を梱包して発送します。「梱包なんてやったことないし、ましてや大切な時計なので不安」という方も多いかと思われますが、上掲の写真にあるように裏側にかなり丁寧に梱包の仕方が書いてありますので何の心配も要りません。正直ここだけ見てもセイコーはかなり修理に気を配っているなと感じるところです。
次に不安なのはこんなペラペラの箱で本当に大丈夫なのかという心配でしょうが、それについても心配無用といっていいです。
分厚いウレタンスポンジで挟んで送るのですが、包んでみるとシンプルながら安心感があります。上と下からガッチリスポンジで固定されて時計本体はまず動きません。それでいてスポンジ自体が既にビニールに包んだ状態の時計を傷つけることはおそらくないだろうと思える柔らかさなので安心できます。がっちり固定されるほど上下に圧が掛かっているのにスポンジが時計に合わせて変形し、時計には負荷はかかっていないことが容易に想像できる造りです。
私はメ〇カリやヤ〇オク常習者なのでよく貴重品の梱包を行ないますが長く続けていると洗練されてくるというか、実際のところ安全性を確保するのにそれほど多くの包装材は必要ないことが分かってきます。最初の頃は過剰に厚く梱包しても安全性が不安でしたが、遥かにスリムな梱包になった今でも褒められこそすれトラブルになったことは一度もありません。
鼻につくことを書いて申し訳ありませんがお伝えしたいのはそんな私から見てもこの梱包は必要十分なものだと感じるということです。ただ欲を言えばプチプチで時計を包めばもっと完璧なものになると思うので、「コンマ1㎜の傷も付けたくない!」という方は時計本体にプチプチを一周ぐるっと巻いて、修理申請の備考欄に返却時も同封したものを巻くように書いておきましょう。これで万全です。
これで発送準備は完了。私はコンビニから発送しました。
~一か月後~
発送から一ヵ月、修理から戻ってきました。修理中もまめにメールをくれるので経過情報も完璧に把握できます。ここまでは満点の対応です。
さて愛用の時計はどんな姿になったのか。
少しズレとるやんけ!!
ということもなくこれは私がスポンジ取るときズレてしまっただけです。後で確認しましたが傷も全くありませんでした、すんません。
ベルトもそのままで良かった。スイスメイドはメーカー送りにすると事前予告なくケース研磨されたり針などのパーツを交換されたり、元のベルトを破棄して純正品のベルトに替えられたりすることがあるらしいのでベルトは外して送ろうと思っていたのですが、発送後そのまま出してしまったことに気づき心配だったんです。杞憂でしたね。
修理価格は見積りと変わらず。磁気帯びもしてたようですね。こういう細かーい所まで説明してもらえると時計の状態をより理解してあげられたようで嬉しいです。
こんなのも入ってました。どこまでも丁寧で好感が持てます。
さてそろそろ本体を見てみますか。
いやー素晴らしい。完璧じゃないすか。見事に綺麗になって帰ってきました。
タートルが好きすぎるせいで一時は真剣に手放すことも考えましたが、やっぱりこのスタイル・このサイズ感は唯一無二。代わりなどありませんね。7Sなら今市場にあるものだけでも一生涯持つでしょうし、ずっと使い続けたいです。
軽く研磨もしてくれたみたいでピッカピカ!修理前はこんなにエッジ立ってませんでしたもん。深い打ち傷は消せなかったようですが、これは仕方ないです。セイコーダイバーズの傷は勲章。植村直己さんのように傷を恐れずガシガシ使い込みたいですね。
というわけで今回はセイコーの修理対応についての記事でした。
セイコーはアフターサービスが悪いという話もあったので少し不安だったのですが、最初から最後まで丁寧な対応でとても気分よく利用することができました。やはり自分自身で確かめた知識や信頼に勝るものはないと思います。
最近「グランドセイコーは一生モノではない」みたいな記事が出てブランドイメージが悪くなってないか心配なセイコーですが(別にスイス高級メーカーだって同じなのにね、知識がない大多数の消費者にセイコーが劣ると受け止められかねない)今回の対応を見てもセイコーは誠実な企業です。僕はこれからも応援し続けます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
保証書に修理の記載が追加されてました。
スタンプ帳が埋まったような達成感があります。これもメーカー修理の良さですね。