夏も終わろうとしています。休みはもう少し続きます。
最近のことについて少々書くと、前々から気になっていたUNDER TALE(アンダーテール)というゲームをプレイしました。昔懐かしい2Dドットのゲームなのですが、僕の大好きな"MOTHER"や"洞窟物語"などと同じ匂いがしてぜひプレイしてみたいと思っていたんです。予想通り大変面白いゲームで、すっかりその世界観の虜になってしまいました。特に音楽が素晴らしくてサントラ買おうかと考えてます。いずれゲームの記事も書くかもしれません。
セイコー クラウンスペシャルは1960年に販売された初代グランドセイコー(以下GS1st)の廉価版として1961年に発売されたようです。①数点の使用パーツが異なっていること②石の数が2石?少ないこと③歩度証明書が付属しないこと、この3点以外はほぼグランドセイコー1stと言えるのがクラウンスペシャルです。ムーブメント名はCal.341。
数点のパーツ以外は同じ機械を使用しているらしいにも関わらず値段はGS1stの3分の1ほどまで抑えられていたようですが、そもそもGS1stが高価な代物だったためにクラウンスペシャルも高級品として扱われたことが想像されます。
GS1stの販売価格は¥30000ほど。当時の平均的初任給の3倍です。クラウンスペシャルはその3分の1ということで¥10000ほど。今の価値で14~5万円相当でしょうか。これで意外と安く感じるのですから近年の高価格化は恐ろしいです。
経年で文字盤はアイボリーに退色しています。時針と分針はリダンかもしれません。この個体は他にも上部にヤケがあり、おかげで相場より幾分安く落札できました。いずれもあまり気にならず、全体の雰囲気にうまくなじんでいると感じます。ラッキー。
最初の写真の方が分かりやすいですが文字盤がサンレイ仕上げになっています。文字盤下部のマークは文字盤の種類を示すもので、この個体はロジウムメッキが施されたAD文字盤という種類に分類されるようです。こちらで詳しく解説してくださっています(→http://sweetroad.blog.jp/archives/29116641.html)
リュウズには高級品の証であるSマークが。手巻きのはめ込み式だけあって非常に薄型。3枚目は参考までに撮った1962年発売のシチズンの自動巻き時計、オートデーターです。この時計は当時薄型の自動巻き時計として大ヒットを記録した時計ですが、同じはめ込み式でも手巻きの方がはるかに薄いのがお分かりいただけるかと思います。オートデーターは日付表示のぶんいくらかハンデがあるものの、それでも厚みには倍近い違いがあります。
裏蓋の様子です。"15021"という品番は書かれていますが、この頃はまだ個体番号の表記はしていないようです。それかムーブメントに記載があるのかな?モデル名、材質、品番だけのシンプルな構成ですが、見やすく品のあるデザインだと感じます。
中身の機械は確認しましたが、はめ込み式は開け閉めが大変なので...写真は勘弁して下さい。手巻きの感触も良く、今のところ日差1分ほどで動いてくれています。
ベルトはセイコー純正のリザードベルトを奢っています。これが良く似合う。セイコー機械式の最盛期である65~70年代よりもさらに古い時代の雰囲気を感じることができる時計です。手巻きオンリーの時代の伝統的なデザイン。
GS1stは金張りであったためかこの時計も金張りのモデルの人気が高く、銀ケースが比較的不人気という珍しい時計です。徹頭徹尾GS1stのデチューンというのがアイデンティティの時計ですが、知る人ぞ知るという感じでとてもいい時計ですよ。
おひとつどうでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。