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時計中心の趣味日記。

「国鉄ホーマー」レビュー -三番線、電車が参ります!

 

皆さんはどういったことで夏が来たと感じますか?

私は蝉が鳴くと夏が来たと感じます。今年の夏一番はミンミンゼミでした。

東京はまだ暫く梅雨が続くそうです。

早く梅雨明けしないかな。

 

国鉄ホーマー レビュー



今回は手持ちの時計の一つ、シチズン国鉄ホーマーのレビューをします。

上の写真は我ながら良い写真が撮れました😄

 

昭和40年前後からそれまで少数採用されていたセイコークラウンに代わる国鉄における本格的な腕時計の採用が始まります。正式採用に当たってはメーカー間の熾烈な競争があったようですが、結果としてシチズンホーマーが採用を勝ち取ります。"国鉄ホーマー"の誕生です。これは懐中時計がセイコー製を採用していたため公平を期す意図があったともいわれていますが、個人的には精度が命の鉄道時計の採用にそのような裏事情が持ち込まれることはないかなと思います。

国鉄配給用のホーマーは民間販売品とは仕様が異なり、中身がアップグレードされています。搭載ムーブメントはCal.0911。精度はクロノメーターに準ずると言われ、後にシチズン「クリステート」に搭載された機械で本来は普及機クラスのホーマーと違い中~高級機クラスのムーブメントです。

私がネットで集めた蘊蓄はこんなところ。

 

国鉄ホーマー レビュー

 

薄型の手巻き時計はこの角度が最も美しく感じます、この状態を保持できるのは革ベルトの面目躍如といったところ。安っぽいベルトを着けていますがそれが逆に官給品らしさ、仕事の道具といった風情があります。

 

インデックスは全てプリント、夜光の塗りも最小限で非常に簡素ではありますが、視認性は抜群でよく考えられたデザインです。駅や電車など鉄道に携わるひとものの持つ独特の雰囲気、"鉄分"とでもいうのでしょうか、それがひしひしと感じられます。

正確性が命の鉄道時計にふさわしく、この時計にはSECOND SETTING(秒針規制装置)が装備されています。具体的にはリュウズを引くとその場で秒針が停止する機能のことです。鉄道員は駅員室を出る時には必ず、貸与された時計の秒針をしっかり12時位置に合わせたうえで時間合わせを行います。これを「整正」と呼びます。アメリカでは鉄道時計が4分遅れていたせいで列車が正面衝突し大惨事となった事例があるほど、鉄道にとって時間の正確性は絶対の優先事項なのです。

 

国鉄ホーマー レビュー

 

横から見ると風防がカーブしているのがよく分かりますね。同時に本体の薄さが分かります。ドーム風防は非常にレトロな雰囲気があるので惜しいですが、平面な風防に変えれば更に指一本分くらいまで薄くできます。

手巻き時計なのでリュウズを上・下・上・下...と指で押して巻くのですが、リュウズが小さいので巻きにくいです。ホントに純正品かコレ?と最初は思ったのですがどうやら純正品のようです。見えにくいですが、リュウズにしっかりと中級機以上に見られるCTZシチズン)のマークがあります。

 

国鉄ホーマー レビュー

 

この時計は鉄オタと時計オタの交わる交差点ですが、鉄道マニアにとっての本体はこの"裏蓋"。もちろん時計として使う方もいらっしゃるでしょうが、コレクターにとっては時計本体よりも裏蓋が大事です。上から配給年、個体番号、配給部署が記されています。私の個体には"大鉄"とあるので大阪鉄道で使用されていたもののようです。申し訳ありませんが個体番号は隠させていただきました。

はめ込み式なので防水性は低いです。とりわけ今の異常気象の日本、夏場に使うのはやめておくべきでしょう。

 

国鉄ホーマー レビュー

国鉄ホーマー レビュー

 

以前記事にした19セイコーとのツーショット。

国鉄では腕時計の普及後も懐中時計の使用が継続されました。前述したように国鉄ホーマーの配給開始以降は懐中時計はセイコー、腕時計はシチズンという住み分けがなされ、両者はムーブメントがクォーツ化された後も長らく同じデザインで生産され続けましたが、現在は地域によって使用される腕時計はバラバラで、同じシチズンのエコドライブやカシオのウェーブセプター、Gショックなんかだったりするようです。

懐中時計のほうはクォーツ式の同デザイン物が変わらず使用され続けているようです。今でも進行方向の先頭車両にはこの懐中時計を設置することが義務づけられているので、先頭車両の運転席を見に行けばこの時計を確認することができますよ。

 

国鉄ホーマー レビュー

 

江の島に行った時の記念切符と並べてツーショット。僕は湘南と江ノ電が昔から大好きでした。といっても行ったのは一回きりで漫画やドラマなどの創作の影響なんですが、この土地の持つ甘酸っぱさ、どこか懐かしい雰囲気というのがたまらなく好きで、特に江ノ電の車窓から見た輝く湘南の海は一生忘れられないと思う。

 

前述のように夏場の使用は控えた方が良いのですが、本当は夏場にこそ似合う時計のような気がします。

うだるような暑さの下、どこか田舎のさびれた駅で、一時間に何本かの鈍行の電車がゆっくりホームに入ってくるなか車掌さんがふとこの時計を見る。実際にはそんなドラマチックな光景ではなかっただろうけれど、ついそんな光景を想像してしまうんですね。

出発、進行!

 

 

 最後までご覧いただきありがとうございました。

 

 

 ↓江ノ電の感想とか

 ↓19セイコーのレビュー