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秋の伊豆が岳登山 ‐鎖場を上がって見る雲海

 

高校時代は山岳部に所属していました。

今でも自転車サークル仲間と年に数回登山に行きます。不定期で思いつきなので訪れるのは日帰りの山だけです。今回は昨年10月に訪れた埼玉県秩父群にある「伊豆が岳」での登山の記録を書いていきたいと思います。

 

登山で何よりも大事なのはしっかり計画を立てること。山岳部時代の恩師(顧問)に教えていただいたことです。日帰りできる程度の低山とはいえ、山は山。どんなところでも遭難の危険があります。事前にルートを熟読しコースタイムを設定する(予備のルートも用意)ことは必須です。急ごしらえでしたが一応計画票を作成。

そんな危ないんだったら山登るなよっていう意見は最もですが、やっぱり楽しいんです山登り。「そこに山があるからだ」です。でもこの言葉を残した偉大な登山家J・マロリーは矢継ぎ早な記者の質問が面倒でやけになってこう答えたそうです。

 

 

伊豆が岳は西武池袋線直通の飯能線正丸駅から入山します。集合場所から電車で揺られること一時間。正丸駅に到着しました。

伊豆が岳 登山

 

実は合流時にトラブルがあり、1時間ほど遅れての進行となってます。この時点で10:00ちょうど。準備体操と装備の確認が終わったらいよいよ出発です。

 

トンネルをくぐって線路の反対側へ。しばらく坂道が続きます。途中二つほど分かれ道があったのですが、道を間違えて大幅な遠回りをしてしまいました。ただでさえ遅れてるのに...僕たちが通ったルートはさすがモノ好きのための遠回りルートだけあって結構な急斜面で、出発早々体力を削られて汗だくです。登ることがあったら皆さんは絶対に間違えないようお気をつけください。

わざわざ遠回り...

伊豆が岳 登山

赤:我々が通ったルート 黒:本来のルート

 

その後なんとか本来のルートに戻り、11:35最初の拠点である小高山へ到着。とはいえ本命は次の五輪山なので足早に進みます。

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11:50五輪山到着。休憩を取ります。

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12:00男坂女坂分岐に到着。男坂は鎖場になっており少々危険が伴います。女坂が迂回ルートになっているのですが、高校時代に見た男坂の頂上からの景色が大変綺麗だったので、今回も男坂から登ることにしました。気を抜かなければそこまで危険ではありませんが、分岐には警告の立て看板があります。登るのは自己責任で。写真は下から友人が撮ってくれたものですが、結構な高さがあるのがお分かりいただけると思います。

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結構な傾斜があります。

 

なんとか鎖場を登り切るとそこには広大な大地が。残念ながら空に雲がかかり始めたせいで周囲を一望することこそ叶いませんでしたが、急斜面の上だけあって人工的な取っ掛かりが一切ない景色を堪能できました。

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鎖を設置した人の記録でしょうか。

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記念撮影。

 

景色を堪能したら女坂への合流を目指します。途中大きな岩の上を超える所がありました、高さはないですが命綱もないので足を滑らせると真っ逆さまです。12:20伊豆が岳山頂に到着。天候も心配なので先を急ぎます。

山の天気は変わりやすいとは言いますが、駅の時点ではそれなりに明るかったのがあっという間に分厚い雲がかかって暗くなり、霧まで出てきました。こうなると肌寒く上着が必須です。残暑が続く季節でしたがしっかり防寒してきて正解でした。

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伊豆が岳 登山

山での霧は結構怖いです。でも幻想的ですね...

 

 12:40古御岳に到着。湿気で体温が下がってきたので10分ほど休憩。先を急ぎますがますます霧が深くなります。

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13:13高畑山到着。このあたりから急な登りが増えます。しばらく進むと急に拓けた場所に。山小屋用の中継基地でしょうか?

伊豆が岳 登山

伊豆が岳 登山

電波塔...?

こうやって次の森林が育つのですね。

 

下りきるといったん舗装道路に合流します。横切ってふたたび登山道へ。「伊豆が岳」を下り切り、今度は「天目指峠」に入ります。アマメ=柿と指=焼畑農業が由来だそうです。よくわからん。

あと少し。

 

14:20「子の権現」到着。一般開放されている神社なのですが、どの方面から来るにも参拝するのに山を登らなきゃいけない大変な?神社です。まあ車でも来れるんですがね。ご利益は"健脚"!まさにぴったりです。

伊豆が岳 登山

伊豆が岳 登山

有名なオブジェらしいので一枚。

 

参拝が終わったら登山再開です。車道から下るのはつまらないので山道に逆戻り。下りもかなり急なので注意して進みます。途中トレイルランの方々が追い越していきました、急で足場も悪い下り道をスイスイ降りていく姿は印象的でしたね。足腰強い。

しばらく行くと舗装路(車道)に合流。偶然鹿の群れを真近で見ることができました。まさか山を下ったところで遭遇するとは。人が怖くないんですかね、それはそれで危ない気が。他にも近くの人家で飼われてるらしき猫がしばらく一緒についてきたりして可愛かったです。綺麗な白猫だったな~。動物がやたら多い下り道でした。

下りきったところで15:00「浅間茶屋」さん到着。昼食を摂ります。

伊豆が岳 登山

「浅間茶屋」さん

伊豆が岳 登山

 

店内は古民家風で、所々店主さんの遊び心が光ります。不思議に落ち着く空間です。ここのうどんが絶品ということで、ぜひ食べてみたいと思ってました。わざわざ車で食べに来られる方も多いとか。

伊豆が岳 登山

 

みてくださいこの麺!肉!編集してたら夜中なのにうどん食べたくなっちゃいました。本当においしかったです、また食べたいなあ。

お腹いっぱいになったところで下山、車通りの多い車道を歩くこと30分。16:40ついに終点「吾野駅」に到着しました。コースタイム約2時間遅れでの到着。暗くなる前に付けて本当に良かった。

 

今回の登山は大幅に予定が狂ってしまいましたが、それがかえって事前計画の重要性を再認識することができたと思います。入口の分岐を間違えたように、山道では案外標識などの見落としは多いです。大筋の計画がなければ冷静さを失い最悪の状況になることもあるかもしれません。事前に計画をたてていたことによる安心は殊のほか大きいものでした。

 

もし山で遭難して救助が望めないなら上を目指すのが正解だといわれています、大抵の山なら山道に戻れるからです。間違っても下ったり川をたどってはいけません。ご存じでしたらすみません。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。