どうも、ときちけです。
暖かくなってきたので久々に行ってみたい!ということで今日は江の島ライドの記録を書きたいと思います。3月の中旬なのでちょうど去年の今頃の話です。湘南の海はいつ行っても本当にキラキラしています。まさに青春の輝き。カーペンターズかよ湘南が舞台の創作は星の数ほどありますがそれも納得です。
始発に揺られて2時間弱。朝8時に藤沢駅に到着しました。自転車を携帯しているので世のお父様方の邪魔にならないようかなり早めに出発したつもりでしたが、世間の朝は想像以上に早いですね。6時あたりで既にサラリーマンがぞろぞろ乗りこんできて非常に申し訳ない思いをしながら1時間を乗り過ごす羽目になりました。社会人は大変だ。とはいえ目的地に近づくにつれ乗客が少なくなっていったのは幸いでした。平日に観光地に向かっているのですから考えれば当然ですね。
駅前でパン買って朝食。ベンチに座って一枚。やっぱ俺の愛車カッケェなぁ。ああカッコいい。袋に入った状態でも半端ないオーラが見えr
パンくず狙いで鳩さんがたくさん集まってきました。かわいいなぁ。念のため書きますが自分からあげたりはしてませんよ。
藤沢駅。ビジネスの町というイメージがあります。ラッシュのピークは過ぎているとはいえ8時だとまだ通勤途中のサラリーマンやOLの方々が大勢いました。実は集合は鎌倉駅に10時。2時間も余裕があります。どうしてそんなに早く来たかというと、一度乗ってみたかったんです。
江ノ電!!
それも藤沢駅から乗る必要があった。ASIAN KUNG-FU GENERATION、通称アジカンの「サーフブンガクカマクラ」というアルバムをご存じでしょうか?ボーカルの後藤正文の完全な趣味で作られたといっていいアルバムで、アルバムなのに一発録音、曲の雰囲気も終始ポップでそれまでの(というかその後も含め)バンドの曲調とはまるで違う異色のアルバムです。でもいつもとは違う角度でアジカンの演奏を聴けることと、一周30分という短さもあってよく聴くお気に入りのアルバムです。
何故そんな話をするかというと、実はこれ江ノ電をテーマに作られたアルバムなんです!藤沢の曲から始まり各駅をテーマにした曲が続き、最後は鎌倉の曲で終わります。アルバム全体の長さもちょうど電車が藤沢から鎌倉に着くまでの時間というのはファンには有名な話です。いわゆる聖地巡礼というやつです。江ノ電に乗ってアルバムを聴きながら車窓に映る湘南の海を眺める。ずっとやってみたかったんです。
券売機。藤沢~鎌倉まで300円。総距離10㎞程度で少々高い気もしますが、小規模な鉄道ですし(私鉄?あまり詳しくありません。)、観光地の活性化に貢献すると思うことにします。でも地域の人たちこの価格じゃ利用しにくいんじゃないかなぁ。元々は地域住民の方々の足として活躍していたと聞いていたのですが。
江ノ電は緑基調なんですね。僕の名前は明るい緑色に由来するもので、個人的にもグリーンは大好きな色です。すごく親しみを感じます。緑最高!
電車が来ました!
電車も緑かよ!最高じゃん!テンション上がりまくりです。この時点で9時。大抵の企業は就業時刻ですが電車からは大勢の人が吐き出されます。観光客には見えないのでやはり地元の人たちの足として使われているのですね。地元の人だと利用料金の優遇を受けられるのかもしれません。いよいよ乗車。ワクワクするなあ。
自転車があるので一番前の車両に乗りました。最初からそうすると決めてましたが。床はなんと板張りでとてもレトロ感が出てます。座席は緑で統一感がありますね。その他は車内広告やつり革、座席の配置などはごく普通の電車の風景でしたが、なんといっても窓から見える景色が違います。観光客も大勢乗ってましたが、乗客の大部分は地元の方と思われるおじいさんおばあさんです。
電車の出発と合わせて曲をスタート。一曲目は藤沢モチーフの「藤沢ルーザー」という曲です。シングルカットされた曲なのでアルバムの収録曲の中では一番有名なハズ。MVがシュールで爆笑ものなのでぜひ見てみて下さい。Youtubeに上がってます。
曲と共に順調に電車は進みます。話には聞いてましたが本当に住宅すれすれのところを通るんですね。ある映画で自宅の屋根から走行中の江ノ電に飛び乗るというシーンがありましたが、本当にできてしまいそうです。狭い区画の間を縫うような、二重の意味で地域に密着した鉄道ですね。
江の島でいったん下車。一度訪れてみたかったんです。湘南といえば!な印象です。駅から出ると切符買い直さなきゃいけないので出れませんが電車は取り放題です。改めてみると本当に美しい。今まで見た電車の中で間違いなくナンバーワンの美しさです。そもそも電車を美しいと感じたことも無かった。狭いホームなので車掌さんも存在感が凄いね、輝いてます。
丁度開通ウン十周年らしく、ポートレイトと記念切符を売ってました。限定販売らしいので早速購入。記念切符っていいですね。
あとは藤沢駅でよくディズニーとかで見かける銅板の記念メダルを買ってしまいました。(機械にお金入れて作るアレです)あんなもん帰ったらポイ、なのに浮かれすぎですね。どうもそういうところあります。
駅舎を十分堪能したら江ノ電旅を再開、曲も再開。しばらくすると目の前が拓けて前方に海が!夢がかなった瞬間でした。昇りかけの太陽に照らされてキラキラ光っていて、いつまでも飽きずに眺めてました。
電車に揺られて20分。そろそろ旅も終わりです。アルバムの方もしっかり残りの乗車時間とリンクしているように感じます。このままいけるか?
鎌倉駅に到着!ホーム撮りたかったんですが人の波で出口まで流されてしまいました。アルバムは電車を降りて1分後ぐらいに終了。ちょうど改札出て入口でちょっと伸びをしたら曲が終わる感じですね。いいね、なんかドラマチックじゃん。ちなみに僕の場合は切符落として駅員さんにお情けで改札を通してもらうという全然ドラマチックじゃない最後が待ってました。
さすが天下の鎌倉という感じで人口密度が他駅の比じゃありません。平日だというのに暇人がうようよ。(お前が言うな)集合時間5分前という理想的な状態で到着できました。30分なのに体感時間3時間ぐらいの旅でした。正直この時点でもう満足。幸せ~。なんせ夢が一つ叶ったのですから。
ついでに鎌倉駅をパシャリ。乗降者数は馬鹿にならないと思いますが比較的こじんまりとした建物です。でも風情があっていいですね。
そうこうしているうちに友人から到着の連絡が。
次回続きます