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セイコー スピードタイマー6139レビュー -世界初の自動巻きクロノグラフは「エル・プリメロ」ではない。

 

前回の続き。


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クロノ針の下に諏訪印。正面からは見えにくい。

 

前回はムーブメントに関するあれこればかり書いてしまいましたが、今回はちゃんと特徴、使ってみての感想などについて記したいと思います。

手巻き機構を省くだけあって巻き上げ効率は良いですが、同じく自動巻きオンリーの62マチックに比べると劣ります。マチックは一振りすれば動き出しますが、こちらは5~6振りしてようやく動き出す印象です。OHが近いのかな。他のアンティークとは違い、ケースの厚みからか作動音が殆ど聞こえず、さらに秒針が無いこともあって動いているかが非常に判別しにくいです。

 

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竜頭周りに切り欠きが設けられているのが分かる。こうして見るとカニみたい。

 

竜頭を押し込んで日付の変更。曜日は針送り。ただ複雑な機構を持つ繊細な時計なので、壊れてしまうのが怖く、日付や曜日を使用する際合わせたりはしません。手前に引くと時刻操作ができます。マチックはとにかく操作しにくいですが、これに関しては若干のやりづらさはあるものの、そこまで苦痛には感じません。これはおそらく、竜頭裏の切り欠きが関係していると思います。

 

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正面から。

 

ベゼルは回転せず、幅がかなりあります。このシリーズには回転ベゼルが装備されているモデルが多いのでこれもベゼルが欠品しているものかと思いましたが、このモデルはこの状態が標準のようです。

 

考えたくないですが中身が偽物の可能性もあったので、一応クロノグラフ機能も動作させました。結果はしっかりと作動。積算計も正常に稼働しました。少なくとも機械式のクロノグラフ機能付きムーブではあるようです。帰零は一度ではうまくいかず、二度プッシュボタンを押す必要がありましたが最終的にしっかり元に戻りました。クロノグラフ機能は部品全体に大きな負荷がかかると聞いたので、それ以降は一度も操作していません。じゃあなんでクロノグラフなんか手に入れたって?デザインに一目惚れです。付随するストーリーを知って二度満足。

 

日差は+5分程。やはり修理に出した方が良いか。

※止まってただけでした

 

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裏ブタはスクリューバック方式。

 

ラグ幅は19㎜。スポーツタイプの時計で19㎜はかなり珍しいのでは?ブレスはジェランチャさんの三連ブレスを装着してます。こちらも某有名時計ブログさんの記事から知りました。肉厚なブレスが同じく肉厚のケースによく似合ってます。ただやはり時計本体との色に差があるので若干の違和感も。研磨してみたいのですが、¥3000をオシャカにするのが怖いです。この時計に関しては怖いことだらけw

 

機械式クロノグラフは三針時計に比べOH代がとても高いです。それだけ複雑で、緻密な作業が求められるからなのでしょうが、高いものは高い。そう何個も持てません。それでもこいつを選んだのはやっぱりビビッと来たモノがあったからです。機械式クロノはこれ一本だけと決めていますが、僕の決心は風が吹けば飛んでいく程度の脆いものなのでどうなるかは分かりません。宝くじ当たったらなあ。親元を離れてもこいつらを手元に残せるだけの甲斐性を手に入れなくてはなりませんね。

 

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横から見ると思ったよりスリムに見えます。