どうも、ときちけです。
今日はセイコースピードタイマー6139を紹介します。
個人的に積算系のヤケ具合が気に入っています。他にもインデックス・時針分針の蓄光の剥がれや目盛りのカケなど所々に経年劣化が見られますが、どれもアンティークの味として良い雰囲気です。
クロノグラフなのに二つしか無いボタン。実は竜頭は収納式なんです。写真の角度では見えませんが、ケース内側にしっかりと収納されています。理由はセイコーマチックの記事で述べたのと同じ。手巻きが必要ないからです。このムーブにも手巻き機能は搭載されていません。
セイコー6139ムーブメントといえば、エルプリメロ、キャリバー11などと共に「世界初の自動巻きクロノグラフ機能搭載ムーブ」として挙げられますね。知名度でいえばエルプリメロ の圧勝でしょうが、実は一番早く製品化に成功してたのはどうもセイコーのよう。諸説あります。クォーツの開発によって得た優位から機械式での一番乗りの栄誉を軽く見ていたということでしょうか。スイス勢に情けをかけた?既に機械式を時代遅れのものと捉えていたのでしょうか。
いずれにしても他二つが手間暇かけて作られる芸術品なのに対して、セイコーは安価な量産品。一製品あたりにかけられるコストに莫大な差がありながら、性能はそれらに決して引けをとらなかったことには本当に凄いの一言。コストの問題を象徴するように6139ムーブは徹底的な合理化が図られた設計だと聞いています。工具を揃えたら自分の目で確認してみたいものです。
ケースのデザインは平べったい小判のような形。俗にいう「Cライン」ケースの模倣でしょうか。オメガのコンステレーションで初めて使われたこのデザイン。確認したことないですが安部首相もコンステレーションをご愛用とか?
ジェラルド・ジェンタさんは僕にとって長らく「Cラインの人」ぐらいの認識でしたが、この間ようやくまともに調べる気になりました。ロイヤルオークもノーチラスもこの人のデザインとは驚きです。ミッキーマウスが好きで、ミッキー時計などのキャラクターものもいくつか手掛けているというのもなんだかおちゃめですね。
実は前の記事で書く予定だった欲しい時計の2つ目はミッキーの時計だったんです。ジェンタデザインのミッキー時計は腕が秒針の定番のデザインで、この人が考えたものなのか興味がありました。結局どうなのかはまだ分かってません。
次回つづきます。